STOPTECHが装着されてました。
ベース車両はMA70スープラIです。
ストップテックのキャリパーが装着されていましたが…
設定の無い車種なので「?」です。弊社ではSPLでオーダー可能ですが…

出所はインターネットの中古と言う事でしたが…
200km/h付近からのブレーキでジャダーが発生すると言うトラブルが発生して「走れない」と言う事でした。
オーナーの方も悩んだようで、アーム&ブッシュは新品、ラックもリビルト品に交換済みで、思い当たる所が「無い」と言う事でした。
このままでは、ストップテックの評判に関わる問題に発展しそうなので、原因を突き止めたいと思います。
是非ともブレンボを上回る性能を堪能して頂きたいと思います。
早速、検証してみました。ジャダーは、とても大きく、育てると車全体のバイブレーションになります。
低速100km/hでは、ジャダーは出ませんが制動感に乏しい症状があります。
スピードの上下に関係無く、減速感が乏しいです。
テスト走行をしている内に、変な事に気が尽きます。
車が横に向くのです。
テスト走行を終了して、車両のチェックに入ります。
ABSをキャンセルしても症状は変化有りませんでした。
ABSの誤動作でもないようです。
ディスク面は綺麗な状態です。
ハブガタも有りません。ベアリングも良い状態でした。
アーム&ブッシュ&ラックは入庫前に新品ということなので…
アライメントを計測します。
トーは、まずまずですがキャンバーはバラバラでした。
これがブレーキ時に振られる原因か?
ベルハットのセンター穴が合ってませんでした。
これは原因になりますが…ローターは綺麗だし
キャリパとの干渉もありません。
ばらし始めました。が、
色々と…
7.5mmしかボルトが出てません。
とっても危険な状態です。
12mmのボルトですから最低12は欲しいです。
理由は相手のキャリパーサポートにあったのですが、
加工して対策を施し15ミリの長さを確保しました。
キャリパーのセンターが出てませんでした。
これでも新品パッドが、付くんですねー
ベルハットの製作が決定しました。
ジャダーの原因は不明なままテスト走行に向かいます
症状はあまり変化がありませんでしたが
やはり、ブレーキングドリフト状態になる様です。
フルフローティングピンの取り付けが、固着してました。
清掃とクリアランスの適正化を行います。
そして、テスト走行に向かいます。
原因追求とは、地道なテストに因って導かれるのです。
少しずつ良くなってますが本質は変わりません。
どうやら、どこかのブレーキの効きが悪い様です。
4輪のブレーキトルクの計測を行います。
踏力を段階的に制御してホイールの回転力を計測します。
すると、右前が若干大きいトルクを出します。
計測は1回では、誤差等も考えられますので、何回も行います。
左前輪が右に比べて8割程度の数値を得ました。

車検テスタでブレーキトルクの計測を行いましたが、
車検クリアのブレーキトルク時では1割減の数値を得ました。
ちなみに、リアは左右差は1%でした。
走行後の温度計測でも、右前が高い温度を出します。
計測は1回では、誤差等も考えられますので、何回も行います。
ということで、キャリパーのオーバーホールが決定しました。
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