STOPTECHが装着されてました。
OHです。
入っていたピストンは44&40でした。
F50サイズですが…このサイズでマッチングの取れる車はありません。
使ってらっしゃる方が居ましたら、「御愁傷様」とお伝えします。
この車両のノーマル詳細データが幸運にも弊社にありました。
ロータ外径 ロータ有効径 ホイールシリンダ
ホイールシリンダ
面積
FR
277
226
60.33
2857
RR
291
254
38,1
1140
マスターシリンダ径 25.4
装着されていた、ストップテックを装着したデータは
ロータ外径 ロータ有効径 ホイールシリンダ
ホイールシリンダ
面積
FR
332
284
44+40
2775
ブレーキ配分の計算をすると
かなりのフロント効きになっています。
配分計算には、ホイールベース、重心高さ、総重量、重量配分
Pバルブの設定値が必要になります。
この状態を打破するためには
フロントロータのサイズを小さくする 格好の問題も有りますが、ノーマルのブレーキブラケットが飛び出ていますので物理的に不可能です。
リアのロータを大きくする ブラケットの問題で大きくしにくい場合が多いです。
リアのピストンを大きくする 液圧が落ちて、Pバルブの設定が崩れます。ブラケットの問題でキャリパーの取付が…
フロントのピストンを小さくする 今回はベストな選択になるでしょう。タイヤを変更しても前後バランスが変わりにくいです。
前後のブレーキ配分はPバルブも含めて計算します。
計算結果は40+38です。
欲しいピストンサイズを選べるのもSTOPTECHの特徴です。
というわけで、OHをしたところで良い結果が出ないのを
オーナー様にご連絡し諦めていただきました。
そして、新品キャリパーの登場となります。
今回はシルバーです。
ベルハットが来る前に仮組みをしておきます。
フィッティングは問題有りません。
外されたストップテックは、ちょっと古いタイプだったので不安があったので…
センターボアの穴はあって無いし、取り外し用の穴も無い
こんな部品を売って良いんですかね?
新規製作のベルハットです。
メンテナンス用の穴も開けてあります。
弊社ワンオフ製作パーツです。
特別、問題は有りません。
センターボアもピッタリです。
ジャダーを嫌いフローティングタイプの止めにしてあります。
ローターもセンターに来ました。
ストリートでは、ビッグキャリパーと相性の良いAXXISを使います。
メタルマスター(母体)系です。
サーキットは勧めません。
これで殆どの部品が変わってしまいましたが
A70スープラ用のSTOPTECHは無いので、しかた有りません。
まして、A70用にちゃんと製作したビッグキャリパーは無いと思います。
ホイールタイヤを信頼性の有る物に変更して
テストします。
装着されていたホイールはハブリングが装着されていなかったので
これでジャダーの原因になる物は全て、対処しました。
キャリパーの片効き、ローターのセンター穴不一致、フローティングピンの固着、ホイールのセンター不支持
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