2009年"NISSAN MARCH CUP EAST japan series"に参戦します。
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6月のモテギ戦から8月23日の第3戦筑波に挑むにあたり、ドライバーが予想をしていなかったアクシデントに因る失意から立ち上がる事と車両の修復がありました。 マーチのリア周りは強度が低く、外側の損傷からは想像を出来ない程、内側は壊れていました。 メインフレームに目立った損傷は有りませんでしたがレーシングカーなので慎重に寸法出しをして、板金作業には多くの時間を裂きました。 ドライバーには悪いイメージを払拭する為と筑波のコースレイアウトを考えて、レーシングカートによる練習走行を課しました。(7月中) 8月初旬のNISMO主催のマーチスクールがクラッシュ後のシェイクダウンとなりました。 セッティングは比較の為、モテギのままにしておきました。 しかし、このシェイクダウンは順調には進みませんでした。原因不明のオルタネータートラブルとクラッシュが遠因とされる燃料ポンプの破損、暑さによるドライバーの体調不良がありました。 数周ではありますが、その時の車の動きを見て、モテギのセットがあり得ない事が判り大幅なセッティング変更を車を持ち帰って施します。 また、この時のトップタイムは1分11秒5で、内田が1分12秒5以内で走らなければならないことも判りました。 セッティング変更は良い方向に向かい、76号車での走行1回目でトップから1秒落ちです。 76号車と筑波と内田の初組合せとしては、まずまずの結果です。 2回目には、当日に居合わせたトップドライバーから0.4秒落ちを記録(予選10〜15番手相当)して期待を持てるラップを記録しました。 レース前日は、ドライバーのイメージの確認と不具合箇所のチェックを行い、軽くメンテナンスをして終了しました。 予選方法について 筑波の予選はA組B組と2個に分けられて各15分のアタックになります。 A組の結果とB組の結果の順番を交互に組み合わせて決勝グリッドにします。そのため、片方のペースが速いと同じトップから0,5秒落ちでもグリッドが大きく異なる事がありますし、自分より遅いのにグリッドが前に…と言う事もあり得ます。 そして、コースの勝手で30位までしかありませんので、各組15番手以内にいないといけません。開幕の富士で54台も居るはずのマーチは予選落ちが多くなる為にエントリーを見合わせる方が多いのも特徴です。 ですが、上位の方達は関係ありませんので、順列に大きな変化は無いと思われます。 30位までが予選通過 ドライバー:内田は今まで予選を28位と22位を得ていますので問題は無いはずですが、何か有った場合は予選落ちを喫してしまいます。 そんな緊張感の中で予選をスタートします。 予選 路面温度が練習時よりも低く、グリップが高い様です。 1周したところで赤旗による中断があり、予選が中断しました。 ターゲット車両を追い掛ける作戦をが、全車ピットストップで狂ってしまいました。 作戦が思う様に通じない焦りと、リスタートした際にペースの遅い車に付いてしまったことにより、居場所を作れずに終了してしまいした。 自己ベストのタイムを得ましたが、目標は0.4秒先でした。 内容は失敗です。 出てしまった結果は認め、決勝で巻き返しを謀ります。 楽観的には前に20台も居ますが後ろにも10台も居るポジションです。一昨年の通るわけが無い予選で、コンソレーションレース(予選落ちクラス)に出ていたのとは大違いの成長を評価して頂きたいと思います。 決勝 22番手から、相変わらずのロケットスタートを決めます。 1コーナーからS字、第1ヘアピンまでにグリッドを17番まで進める快挙を見せました。 巧みな車の進め方は圧巻でした。 ところが、1周する前に、先頭集団のクラッシュで赤旗中断です。 周回数は12周から9周になり、リスタートはスタートをミスる方も少ないので大して前には進めませんでした。 それでも、果敢に前車にアタックをしていると、前車2台(並列走行してます)が絡んで1台が内田の前に飛び出してきました。 コーナーの出口だったのに痛恨のブレーキを踏まざるを得ませんでした。 その結果、数台に抜かれ、折角進めていた順位も下げてしまいた。 順位を下げた事、周回数が短縮されている事に焦った内田が無用にタイヤを痛めつけてしまいました。 そして、想定もして無かった6周でタイヤがタレ始めるという結果になってしまいました。 最初のスタートから混線の中を抜ける作戦でしたので、赤旗が出るまで予定通りだったのですが、リスタートによりタイヤがタレるのが早くなりドライバーの焦りが助長してしまいました。また、タイヤがタレた事が余計にドライバーを焦らせたようにも思えます。 パフォーマンスの落ちた車両で、もっとも危険な最終コーナーでミスをして危うくコースアウトするのを食い止め、無用なクラッシュを避ける為に、次のレースの為に後続車を先に行かせて「完走」を取る事にしました。 予選は失敗に終わりました。 まったくパフォーマンスを発揮出来ませんでした。レースの雰囲気に飲まれていたのが原因と思われます。 ですが、苦手な筑波サーキットで失敗ながら予選落ちを心配する事無いグリッドにつけた事は内田の自信に繋がると思っております。 決勝は不運では有りましたがイレギュラーな動きの前車を避けた判断は今後の内田のレース活動を広げます。 マーチカップで一番接近戦が激しいレースで無事に無傷でレースを終えられた事は次戦に繋がります。 正直辛いレースでしたが、耐えてチャンスを待つというスタンスを少しはイメージできたと思います。 決勝での心理状態に因るドライビングの変化を見る事が出来たのは、今後の車両セッティングに反映できるものとして、リザルトは褒められた物ではありませんが内容の有ったレースとして御報告させて頂きます。 応援して頂いています皆様には引き続き宜しくお願いを申し上げます。 |
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